2019年4月20日土曜日

航海日誌 20.APR-27.APR(2019)



こんにちは!SAKIと申します!
福井の越前海岸、ダイバーズハマトミ(http://hamatomi.jp から来ました。

4月13日から乗船しています。
2018-2019シーズン最後の3週間、インターンとして乗船しております!
モルディブは初めてですが、一生懸命務めさせていただきます!よろしくお願いします!

それでは早速、海の様子をお伝えしていきますね。
今週は、BKS乗船20回以上のリピーター様3名と、スリランカでショップをやっていらっしゃるスペイン女性とモルディブ人男性のカップルがご案内するスペイン人のダイバー3名様とご一緒に、通常コースに行ってきました!



Day1
2019年4月21日(日)
1本目 Small Maagiri
2本目 Kandhooma
3本目 Miyaru Kandu
4本目 Alimataナイト

1本目 『癒しの小さな根』
スモールマーギリでチェックダイブ。緩やかなダウンスロープを進んでいくと、白い砂地のガーデンイール畑を横目に、ボトムが32mトップが25mくらいのこじんまりした根に到着。反時計回りに進むと、ガイドが指さすその先にはクダゴンベ。スレンダーなボディに鮮やかな赤の網目模様は本当に綺麗です。ヤギの中に隠れているつもりですが、すごく目立っています!可憐なルックスはゴンベ界のアイドルです。クダゴンベの先にはヨスジフエダイの群れ。たくさんのダイバーに囲まれていました。最後は真っ白な砂地のスロープを気持ちよく泳いで、キンギョハナダイの根へ。青い海の白い砂地の小さな根。癒しのスモールマーギリでした。





2本目 『被写体がいっぱい』
南マーレに移動してカンドゥーマへ。エントリーした根の西側にはバラフエダイが大集合。ギンガメアジもいます。タイガースカラーの存在感のあるムスジコショウダイも群れをなし、撮ってと言わんばかりに、待ち構えています。
緩い流れの中、根の上を進んで、モルディブ固有種が集まっているエリアへ。首輪みたいな白いライン、尾には赤いラインの入ったコラーレバタフライフッシュ。それからお目目パッチリでまるでつけまつ毛をしているみたいに、女子力の高いインディアン・バナーフィッシュ。青い体に黄のラインが美しいパウダーブルーサージョンフィッシュ。インド洋にしかいない魚達と出会うことができるんです。
そこからさらに進むと、きれいなアオウミガメがモデルのようにポージングを決めて待っていたので、ゲストさんも素敵な写真を撮ることができました。






3本目 『アケボノハゼ』
潮止まりのミヤル・カンドゥ。流れもなく、水中はサメも見当たらず、のんびりしています。こんな時は、小さなお魚を観察しましょう。ここにはチャネルの入口の水深30m付近には、アケボノハゼがいます。優雅に泳ぐ大きい方の子は、あまり隠れず、写真を撮らせてくれます。オーバーハングの下の小さな子は、少しシャイなようで奥の方にいます。このアケボノハゼの和名は、なんと現在の天皇陛下が名付けた名前だそうです。鮮やかな赤や濃紺のグラデーションの体色を夜明け前の空の色に見立てて、アケボノハゼと名付けたそうです。英名は、Decolated Dart Fish。背びれの色が本当に綺麗なんで、ゆっくり観察してみるのも良いですよ。アケボノハゼを見た後は、ゆっくりとチャネルの中へ。
見上げるとホソカマスの群れがのんびりと泳いでいました。




4本目 『ナースシャークの街』
日本人のゲストさまはお休みだったので、スペインチームと一緒にアリマタ・ハウス・リーフへ。黄昏時にエントリーすると、そこはナースシャークのスクランブル交差点。前から後ろから、上から下からななめから、突如現れる大きなナースシャーク。時々ツカエイも。日中はまったくいないのに、日が暮れるとここに集まってくるそうです。そう、そこは夜になると、ナースシャークの街になるんです。日中はどこにいて、そして夜が明けるとどこに帰っていくのでしょうね。謎がいっぱいです。お帰りになるときに、ついていきたいくらいです。
ナースシャークの街を行ったり来たり、ウロウロとしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。安全停止をしていると、イスズミの大きな群れが黒い雲のように近づいてきます。その背後からは、ナースシャーク2030匹が群れが、おいそぎで通り過ぎていきました。その数の多さに圧巻でした!!!



Day2
2019年4月22日(月)
1本目 Miyaru Kandu
2本目 White Sand Beru  
3本目 Kuda Rah Thila 

1本目 『流れるプール』
今朝のミヤル・カンドゥは、インカレントの流れが入り、昨日は見られなかったサメ達がやっと現れてくれました!やっぱり流れが必要です。チャネルの入り口では、ぷっくり太ったグレイリーフシャークが集まっていました。それから1mくらいの子どものサメ達は、10匹位集まって泳いでいます。その姿は、まるで小学生の集団登校みたいで可愛いのです。どんどん流れが入ってくると、イソマグロなども通ります。ギリギリまでアウトサイドで粘って、ラストの5分はチャネルの中へ。流れるプールのように気持ち良い流れに乗って安全停止。流れるダイビングは楽しいですよ。



2本目 『NO ジンベイ』
ホワイト・サンド・ベルにジンベイ探しにやってきました。みんなで上を見たり、下を見たり、360度キョロキョロしながら探します。ガイドのアスラムを先頭に一生懸命探しましたが・・・。残念ながらジンベイさんはどこかに、外出中でした。こんなに広い海です。ジンベイさんも色々、お出かけしますよね。明日に期待!

3本目 『フォトジェニック クダラ・ティラ』
アウトカレントのクダラ・ティラ。アウトカレントで濁っていましたが、流れが入って、魚達は生き生きと泳いでいました。そして、暗い中、ウミウチワややぎの色は美しく、ライトを照らすとさらに、真っ赤な本来の色が引き立ちます。その鮮やかさに思わず見とれてしまうほど。どんなに濁っていてもコーラルはいつも美しく健在です。そして、根の上を覆うように群れるヨスジフエダイは、とってもフォトジェニック!!!






Day3
2019年4月23日(火)
1本目 Dangethi Corner
2本目 Five Rock
スノーケル ジンベイスイム
3本目 Bula Thila

1本目 『フラメンコダンサー』
朝一番は、ファイブロックに向かいましたが、激流のためポイントチェンジ。ダンゲティコーナーに行ってみると、歩く歩道のようなゆっくりした心地よい流れで、のんびりとしたドリフトダイブ。壁を覆うように大小のアカモンガラやキンギョハナダイが舞う中を気持ちよく泳いだあとには、白い砂地でリラックス。サンゴの下にはチョウチョウコショウダイのベイビーが。まるでフラメンコダンサーが踊るように、ダンシング。本当に小さい幼魚なのに、こういう動きで泳ぐように生まれてくるのも不思議です。大人になるとダンスしなくなっちゃうのにね。
それから、色鮮やかな固有種エバンスアンティアスやつけまつ毛をしてるみたいに見えるお目目ぱっちりインディアンバナーフィッシュ。この子を見ると、かなり女子力高いな~と毎回思います。
可愛いものたちに囲まれて、のんびりカレントの朝のダイビングは、リラックスしたEASYダイブでした。



2本目 『うみうちわ100枚オーバー』
いよいよファイブロックス。ほどよく強めの流れです。5つの岩で成り立つ、深めの根を目がけておりていくとそこに広がるのは大小100枚以上あるウミウチワの群生。きっと潮通しが良いから育つのでしょうね。そして、岩と岩の割れ目を泳ぐと、両壁にはぎっしりとソフトコーラルとウミウチワ。そこに群がるキンギョハナダイ達。ここは本当に「ゴージャス」なポイント。生き生きとしたサンゴに見とれて「自然って素晴らしい」と思える1本でした。




スノーケルタイムはジンベイスイム
2本目と3本目の時間に、スノーケルでジンベイスイム!!!
昨日のリベンジです。10隻以上のボートが大集合していました。運よく、飛び込んですぐに逢えました。スペインからのみなさんは、初ジンベイだったらしく、大興奮状態でした。初めてジンベイに逢えた時の感激は、私も今も忘れられません。




3本目『格子模様』
アウトの流れで、透明度がダウンしてグリーンな海でしたが、入ってすぐにマダラトビエイが2枚でお出迎え。深場ではホソカマスやオオメカマスも登場。少し暗い海の中でも、ひときわ目立っていたのは、格子柄のクダゴンベでした。
魚の中では、No.1におしゃれな装いだと思うのは、私だけかしら。





Day4
2019年4月24日(水)
1本目 Moofushi Manta Point
2本目 Fish Head
3本目 Maaya Thila
4本目 ナイトマンタ


1本目 『大きなものも小さなものも』
今朝はマンタポイントへ。ボートがたくさん集まり、ダイバーもいっぱい。エントリーしてすぐに私たちの下を1枚のマンタがマンタステーションに向かって泳いでいきます。すぐにはステーションには行かずに、まずはアケボノハゼがいたり、グレーリーフシャークのいる深場へ。それから水深を上げて、マンタステーションへマンタに会いに。
しばらく、まわってくれました。マンタ根の近くには、黄色の小さなハダカハオコゼ発見。スパンコールを張り付けたみたいに、キラキラ光る鏡のような目が、輝いていましたよ。
大きなマンタはここでは、もちろん主役ですが、小さなものたちも楽しめませてくれました。



2本目 『It’s show time!!!
今日のフィッシュヘッドはいい潮が入って大当たり。エントリーするとそこにはプランクトンフィーダーのクマザサハナムロ達がまるで壁のような群れになって必死にごはん中。それを狙うロウニンアジ、カスミアジ達はアグレッシブにハンティング。逃げるクマザサ達は行ったり来たりしながらダイバーの前をものすごい勢いで泳いでいきます。プリップリに太ったイソマグロも目をギラギラさせて、まるで弾丸のように泳いでいきます。ツムブリを引き連れた太ったグレイリーフが私たちに急接近してきました。次から次へと繰り広げられるアクションにみんなキョロキョロ。一気にアドレナリンが湧き出ます。まだまだいたくて、後ろ髪をひかれる思いでエキジット。エキサイティングなショータイムでした。




3本目 『お腹が黒い子』
2本目のフィッシュヘッドでテンション上がった私たち。3本目も期待してわくわくしてしまいます。エントリーすると、残念な感じの透明度でしたが、水底近くまでくると、大きくて太いコガネシマアジが果敢にハンティング。ギンガメアジもお急ぎで通り過ぎていきます。途中から潮が流れ始めると、根の周りを覆うようにクマザサハナムロのカーテンがかかります。後半は根に上がると、モルディブアネモネフィッシュの大家族を発見。モルディブの固有種のくまのみちゃんなんですが、お腹が黒いけど、とっても可愛いです。モルディブに来たら、たくさんいるので、初モルディブの方は、是非見てほしいクマノミです。今日は、みんな同じ方向を向いてお行儀よく泳いでました。



4本目 『どれだけ見てもあきないマンタ』
ナイトはマンタダイブ。5枚のマンタがきれいなバク転を披露してくれました。一心不乱に捕食のために舞うマンタ。まるで飛んでいるかのようにはばたくエレガントな動きのマンタは、どれだけ見ても、何回見ても飽きません。スペインのゲスト様はマンタが初めてだったらしく、エキジットしてからも、興奮冷めやらぬ感じでした。本当にエレガンスな海の生き物。今日も来てくれてありがとう。





Day5
2019年4月25日(木)
1本目 NEW ポイント
2本目 Rasdhoo Madivaru
3本目 Rasdhoo Madivaru

1本目 『神さま』
BKSでは初のポイントにチャレンジ。何が出るかな?何が出るかな?と胸をわくわくさせながら、なだらかな壁を右手に泳いでいきます。壁を覆いつくすように、何万匹ものアカモンガラが群れる中、泳ぎ進んでいくと「マダラトビエイ」が前方から泳いできます。モルディブではかなりの確率で遭遇できます。モルディブに来てから、まだ2週目ですが、マダラトビエイには、ほぼ毎日出会えています。マダラトビエイに会うたびに、思わずこっそりと手を合わせます。その理由は、パラオではマダラトビエイは昔から神様として大切にされているマダラトビエイ。そんなマダラトビエイに毎日会える、この海は、本当にすごいなぁ。マダラトビエイ以外にも、元気に泳ぐマダラエイやツカエイにも出逢えました。透明度もよく、のんびりできたダイビングでした。



2本目 『万里の長城』
ラスドゥマディバル。ここは、盛り上がったリーフが、万里の長城の外壁のような、個性的な地形です。午前中は、インカレントのほど良い流れで、グレイリーフ達が集まり、イソマグロもビュンビュン通り過ぎます。潮が入ってくると、色鮮やかなキンギョハナダイ達が激しく乱舞する様子は、ダイバーの目を奪います。沖を見ればギンガメアジの群れ。その先にはマダラトビエイの赤ちゃんが3枚並んでやってきます。次から次へと現れる。まるで紙芝居のよラスドゥでした。



3本目 『小さなもの達も』
次はアウトカレントに潮が変わったラスドゥマディバル。流れは、ほとんどなくなりました。1本目は沖側で大きなものを堪能したので、2本目は砂地側で小さいもの探し。リピターのゲストさまからの小物も見たい!というリクエストで、モルディブの固有種のハゼたちを、目をお皿にして探します。砂地に降りてすぐに見つかったのが、ドラキュラシュリンプゴビー。日本のネジリンボウに似ています。はじめて出会うハゼに、胸ときめきます。それから、トールフィンシュリンプゴビー。常連さんから、そんなに簡単に見れるものじゃないのよっと聞いていたので、必死に探します。やった!トールフィン発見!長い背びれのトールフィンシュリンプゴビー見れて良かったですね!





Day6
2019年4月26日(金)
1本目 Okobe Thila
2本目 Nassimo Thila
3本目 Banana Reef

1本目 『目覚めの朝』
今朝の海は、上げはじめの潮が入り、水もきれいで気持ちよく遠くまで、よ~く見えます。根に下りると、クマザサハナムロやイエローバックフュージラーなどのお腹を空かせたプランクトン・フィーダー達が口をパクパク、元気に朝ごはん中。目覚めたばかりの魚達は生き生きと泳ぎ、見ているだけで元気をもらえます。
サンゴのまわりをそっと覗くと、モルディブ固有種のイシガキカエルウオにそっくりさんのカラーブレニー(イシガキカエルウオ)や、モルディブトリプルフィン(タテジマヘビギンポの近似種)、それからハナダイギンポもあちこちにかくれんぼ。ワイドな海のモルディブですが、下を向けばマクロ生物もたくさん。小さな子達もダイバーを和ませてくれるのでした。
スペインのみなさまは、これで、ラストダイブは。モルディブの海を堪能できてすごくHAPPYな笑顔で最後のダイブを終えていました。



2本目 『吐いた泡は真横に!』
ナシモ・ティラ。1本目とは手のひらを返したかのように強いインカレントの流れが入ってきました。素早く潜降して着底するスキルが必要です。吐いた泡は、真横に流れていますが、大丈夫。今日のゲスト様は全員エキスパート。
ヨスジフエダイもオーバーハングの下に潜って、流れから身を守っています。ここはオーバーハングについたブルーコーラルが潮が見事に花咲いて、とっても美しいポイント。初めて見たときは、感動して思わず声が出出ちゃうくらい美しいっ!!!今日は、流されないように体を支えながらのお花見です。水中を華やかに彩るブルーコーラルは一見の価値あり。本当に綺麗な綺麗な素敵なポイント。まさに『水中の藤の花』。



3本目 『最後まであきない海』
今週のラスト・ダイブはバナナ・リーフ。ここはよく、初日のチェックダイブや最終日に潜るポイント。ここではムレハタタテダイがヒラヒラと紙吹雪のように舞い、ダイバーを迎えてくれます。リーフの上のサンゴのまわりにはコラーレバタフライフィッシュが群れをなしてダイバーの目を楽しませてくれます。モルディブの玄関口、マレの空港に至近距離に、モルディブらしい海がダイバーを迎え、ダイバーを送ってくれるポイントがあるなんて驚きです。



毎日潜っても、あきない海がここにあります。何回見ても、あきないサンセットも見れます。
ダイバーなら人生に一度は見に来てほしい、そんなモルディブの海でした。





今週の水温
30℃31℃
3mmウエットスーツで大丈夫です。

写真のご提供ありがとうございます
JUNさん 小夜さん さっちゃん